ぼくがバーで泣いてまたエモさこじらせた話。

 

バイト先の近くに、よく上司に連れて行ってもらったバーがある。最近は連れて行ってもらうことも少なくなって、たまに1人で訪れる程度。結構たまに。バーとか大人ぶったこと言ってるけどバーなんてそこしか行ったこと無いし値段も安い唯一1人で行ける飲み屋さん。その日もフラッと立ち寄ってビールを飲んでた。よく知った常連さんと話をしたりしながら。その時は全く涙を流すことになるなんて思ってなかった。

 

なんでか去年別れた恋人の話を掘られたんだよなぁ。そこからおかしくなった。ちなみに彼女のことはマスターも知っていて、いじられるって感じだったと思う。お酒が少々深くなってなんかあんまりひとに言ってなかったことも話してしまって。その内容を書こうと思うんだけどまた泣いたらヤですね。書きます。

 

ぼくは現在就活中です。2回目の。1回目の時に内定はもらってたけどクソクズッてたあまり留年してしまったというやつ。実は彼女と別れた原因もそれで。

彼女は1つ年上で、彼女がまだ大学生だった時から付き合ってた。彼女は綺麗で、本当に素敵なひとだった。ぼくより早く働き始めた彼女は1年目こそ泣きベソかいてたものの、すぐに自分の誇れる居場所を手に入れた。最初は契約社員だったけど、3年目には本採用されることとなった。その間ぼくはクズのつけを払いながら、自分や家族と折り合いをつけつつ2回目の就活を始めた。ただ彼女とはその折り合いというものがつけれていなくて。ぼくは受けてる業界上、東京行きが濃厚。でも彼女は地元で居場所を得ている。

要は、ついてはいけない、とのこと。要は、早いとこぼくに甲斐性があれば、ということ。お互いの摺り合わない不安定な未来を可能性ごと失くし、違う素敵であろう未来に生きましょうってこと。フラれた。これが去年。

そこからぼくは気を紛らわせようとデートめいたことをしたこともあったけど、彼女の完全性を逆に思い知らされ、彼女の匂いを思い出すなどして。未練タラタラ垂れ流し。就職も決まらない。前と変わらず小物。惨めとはぼくです。阿鼻叫喚です。

 

 

ここまでは前置き。泣かずに書けました。

マスターと常連さんに話した内容は次に書くやつ。

 

そうやってダラダラした失意の中、就活をしてた。夜行バスに乗り東京へ行って、説明会やらなんやらを受けて、また夜行バスで大阪に帰ってくる。何回も繰り返し今は慣れたそのサイクルを今日も終えようとしてた時、最寄り駅で彼女に会った。

正確にはこちらが発見しただけなんだけど。別れてからずっと会いたかった、何か理由をつけて会いたいけど自分の情況が許さず会えなかった彼女がいた。出勤途中の彼女が。彼女の家とぼくの家の最寄り駅は同じだったから顔を合わすのは想像できたんだけど、本当に出くわしたらどうしようなんて考えてなかった。内定とれたら連絡しようとは漠然と思っていたけど。彼女は最後に会った時より髪をほんの少し短く切っていた。ぼくは夜行バス帰りでボサボサの頭。シワの入った服。不恰好な大きめの荷物。内定はゼロ。こんな状態で声をかけれると思う?「やあ、久しぶり」って?何一つ誇れるものを手にしてないのに?フラレたくせに?

ぼくは少し立ち止まって彼女を見ていた、と思う。2秒くらい。彼女は気づかないでいてくれた。帰ってからも、少し時間が経っても、心の揺れは収まらず、自己憐憫がオラオラしてた。今の自分がこういう状態なのもダサいし、それを含めてまだ彼女のことをズルズル引きずってる自分の精神性が心底ダサいと思った。ダサいのも含めて自分だし実際思ってるんだからまあしょうがないんじゃないかなー、とかちょっとメタに思ったりしてたこともクッソダサルララ宇宙の風になると思った。ダサさコンプしてた。

 

 

ってことをお酒飲みながら話してるうちに込み上げてきちゃって。うっすら涙目になってきた時に、「泣いてもええんやで」ってマスターと常連さんに言われホロホロと涙を流し始めた。

そしたら常連さんが自分で煽っておきながら「そういう感情の発露大好き、たまらん」と言ってくださったのである。常連さんの気持ちはよくわかる。ぼくもインターネットで様々なひとの感情を止める堰が決壊したのを見てすごく楽しんでいるので。エモさ、すごく好きなので。その後、ミュージシャンである常連さんはぼくのために1曲即興で弾き語りをしてくれた。コード4つだけ。内容もシンプル。「過去に生きるな今を生きろ」と唄ってくれた。泣きながら吸ったことないタバコをもらって吸った。美味しくない。

後から思ったんだけど、これって長らくタバコ止めてたひとが感情高まって1本だけ昔を懐かしんで吸うってパターンであって、初めてタバコ吸うぼくがやることじゃない。でもそんな小っ恥ずかしいことも起きるなんともセンチメンタルな夜、素晴らしかった。

 

 

そういえば、他のひとは感情の高まりをどこに投げているのだろう。ぼくは内にずっと置いてたものが今回バーという酒飲み場で不意に出たけども。それ以前はインターネットに不恰好なフォームで連投してた。このブログに書くのもそのうちのひとつだけど、前はもっとできてたんだよ。別に肩壊した訳じゃなくて、就活のせいか、リアルな知り合いが増えて恥ずかしさが大きくなったのかあまりできてない。

うーん…

 

全ッッ然ッよくないな!!!!!

感情の端くれでもなんでも情報が溢れたほうがインターネットには良いのに!!!!!!!

ぼくはそれを楽しんでいたし依り所にしていたはずなのに!!!!!!!!

アニマス一気観してアイドルになるとか妄言垂れてる場合じゃナイ!!!!!!!!!!

 

 

ソーシャルメディアに振り回されて、使えば使うほど空気は固まってく。

顔を出せば出すほど、写真を撮れば撮るほど、言葉を重ねれば重ねるほど自分が規定されていく。それで逃げたくなってサブアカや鍵アカを作っていく。

みんな匿名でいいからさ、適当なアイコンでいいからさ、インターネットはしようよ。感情を投げようよ。ぼくから親友のいないみなさんへのお願いです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットはクズのエモ語りを助長する。

 

ぼくの妄想メモです。

妄想好きです。寝る前とか、退屈な午後とか。

幸せになる妄想をしましょう。逆に寝れなくなるくらいの。

ぼくの最近使ってるお気に入りの妄想を書きます。

 

 

【同居】

ぼくにはなぜだかわからないけど女の子の同居人がいる。彼女は以前やっていたバイトの後輩(といっても歳は同じ)だった。どうにも上手く思い出せないというかあんまり重要じゃないので省略するけど、とにかく珍しいことに女の子とルームシェアしてる。よく「男女一緒に住んでて何も無いってことはないだろ」と言われるけどほんとに何も無い。別にぼくが草食系ということを差し引いても、不思議とそういう関係にならなかった。2人の中でそうなってしまったらお互い生活しにくいというのがわかっていたし。

それにしても彼女とはすごく仲が良い。バイトが同じだった時から好きな音楽が一緒だったり小さい頃川が好きだったことが一緒だったり、なにかと馬が合う。家事サボってたら怒ってくれるところなんかも怠惰なぼくには合ってたみたい。とは言ってもよく知りだしたのは同居してからなんだけど。部屋は別々、だけどよく居間で一緒にお酒を飲んだりした。酔っ払った彼女は、ぼくが辞めた後のバイトの話をいっぱいする。記憶には無いけどぼくが彼女に冷たかったエピソードなんかを聞かされる。そんで眠たいね、そうだね、ってなって解散、就寝。大体こんな感じ。

今日はぼくがいつもより酔っ払ってる。新しいバイトがちょっと大変でその愚痴をこぼしたり。彼女はうんうんって聞いてくれる。それでどうでもよくなってきて、勢いで甘えたふりをして彼女に膝枕してもらおうとする。怒られるかなと思ったけど彼女はむしろ頭撫でてくれるという。ゆっくり身体を起こしながら彼女の顔に近づいて唇近づけようとしたら彼女は「えっ…」って言って。ぼくはそれを塞ぐようにキスをして、たぶん10秒くらい。彼女がスッと離れたから我に返って「ごめん…」と謝ったら、「ううん、大丈夫。私はじつぞんのこと好きだからいいんだけど、じつぞんは酔った勢いとかならやめといたほうがいいんじゃないかなって…」と彼女。ぼくは驚いて「えっ…?えっと…ぼくのこと…好きなの?」と無粋な返し。「う…うん…」と彼女。ぼくは「いつから?」とまたも無粋な返し。そしたら「バイトの…とき…」とすんごく小さい声の彼女。そのへんからもうすんごい愛おしくなってぎゅーってする。「ごめんね気づいてなくて。改めて考えてみるとぼくもすごい好きだよー」と調子いい事言ってそのまま同居から同棲へ。

 

 

 

以上です。よかったら使って下さい。

次回は「家庭教師先の女子高生に告白されるけど紳士的に断る」妄想でも書きます。

 

 

 

 

 

 

ウワァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーー死にたァァァァァァァァァァァァァァァァーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーーいい!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!!

 

 

 

 

 

インターネットはテスト前日の妄想を助長する。

 

 

 

Twitterやってくれたら月10万あげるよ。

   

ノイズや人間の量が多いだけの街で彼女は見つかった。

「あの、すみません。ちょっとお話を聞いていただきたいのですが。」

名刺を片手に、フォーマルな装い、歳はおそらく20代後半で髪は短髪、

いわゆる“キャッチ”らしい格好とは少し違った誠実そうな印象の男が話し掛けた。

 

スマートフォンに視線を落ち着け、集中してるフリをして何も集中していない。

いつものスタイルで彼女は無視を決め込んだ。

 

Twitterをしていただく代わりに10万円お支払いします」

 

地方から上京した大学生である彼女は、普段から無意識に溜まっている貧困にガッと足を掴まれ歩を止める。

 

 

 

 

“お仕事”はとても単純であった。

 

 

『鍵垢(非公開アカウント)で、毎日継続的にツイートすること。報酬は月10万円』

 

 

 

ちょろい。チョロイ。勝った。謎の勝利感すらある。と彼女は思った。 

でもさすがに怪しすぎるので、目的や商売のシステムについて尋ねると、

「あなたにアイドルになってほしいんです。そのための投資と思ってください。」

ますますよくわからなくなったのだが、目先の利益に目が眩み、彼女はその仕事を受けることにした。

実家からの仕送りも早々に使い潰してしまったし、と。

アイドル、なれるならなりたいし、と。

 

 

それからは、事務所(?)とのやり取りはメールのみになった。

彼女はメールに記載されているIDとパスワードでアカウントにログイン。

プロフィールにも指定があったため、彼女の自由になるのはアイコン画像のみ。ただし自撮り本人画像限定。

もともと自意識の高い彼女は、撮り溜めた自撮り画像群の中からひとつをチョイスしてアイコンにした。

そうこうしてるうちに事務所からもう1通メールが来た。その内容を要約すると以下のようになる。

 

『数時間ごと(不定期)に来るメールにしたがって、フォロー承認・ブロック・リプ・ふぁぼを行うこと』

 

変な虫が寄り付かないように。などとアイドル事務所めいた文句とともにこの“ルール”が伝えられた。

 

「こんばんは(^O^)これからよろしくおねがいしますねっ☆彡」

 

1ツイート目。アイドルっぽいのかどうかはわからないが、彼女は上手く自意識の波に乗り、仕事をスタートさせた。

 

 

 

 

それから1か月間、大したこともなく仕事は続いた。

初めはリプやふぁぼの要請も少なく、日常を淡々と垂れ流すだけだったが、

次第に要請も増え、様々なフォロワーと交流するようになっていた。

この頃には彼女がもともと持っていたアカウントはほとんど更新されなくなってしまっている。

ちょうど1ヶ月の頃にはフォロワーも200を超えた。

 

そして、呆気無く遅滞なく、10万円が振り込まれた。

騙されることも視野に入れて、以前よりのバイトを継続させていた彼女は、

入金の日の夜にバイトを辞めることを店長に告げた。

 

 

バイトが無くなった彼女は暇ができ、その分Twitterに費やした。

ウケるツイートや写真の作り方。フォロワー増減との相関。

自分がフォローせずともドンドン増えるフォロワー。有名人、それこそアイドルになったかのような気分だった。

 

始めて3ヶ月を過ぎる頃にはフォロワーが2000人を超え、事務所からメールで送られてくる対応リストも膨大な件数となっていた。

 

 

 

 

 

事件当日は、蒸し暑い夏の夜だった。 

深夜2時頃、来客の予定など無いにも関わらず彼女の部屋のインターホンが鳴る。

嫌な予感がした、正確には変質者の類かと思った彼女は居留守を使うことにした。

 

この時に彼女は「なんか変なひときたこわい」とつぶやいている。

 

しかしインターホンは鳴り止まず、激しいノックとともに彼女のアカウント名を混ぜた怒声のような呼びかけが轟いた。

 

「いるんでしょ!?ねぇ!!!◯◯◯(アカウント名)ちゃん!!!」

 

興奮した男の声とノックが続く。

彼女は恐怖の中「たすけて」とツイートを残し、たくさんのフォロワーに警察に電話するように諭された。

 

そのツイートから1分も満たず、ゴンッ、と鈍い音が玄関から響き、その音と共に男の声もノックも無くなった。

 

恐る恐るドアスコープから外を覗きこむと、男性が倒れているように見えた。 

彼女は混乱していたものの、警察に電話をする理性はあった。手が酷く震えており、3桁ですら上手く押せなかったようだが。

 

 

10分後に警察が到着した時、玄関の男性は頭を鈍器で殴られ、既に死んでいる状態だった。

 

 

 

 

警察の調べによると、被害者男性は彼女のフォロワーで間違いなかった。

ただ、その“フォロワー”がいささか特殊なものなのだ。

 

その男性は、とある運営会社に金銭を支払い、彼女をフォローしていた。

また、同様に金銭を支払い、リプライなどを行なっていた。

運営会社は「会員制日常系アイドル」と謳い、そのようなサービスを会員向けに行なっていたのだ。

男性はその会員であり、彼女のフォロワー全てが会員であった。

彼女は日常を切り売りする形で、男性たちに興奮を与え、報酬を得ていたということになる。

 

 

今回の事件を考えるに、フォロワーがフォロワーを殺したことに間違いなさそうだ。

彼女を守ろうとしたのだろうか。真意は犯人が捕まるまではわからないところではあるが。

ただ、気になるのは「たすけて」からの犯行が早過ぎる。これには気づいている方も多いだろう。

 

駆けつけた、という時間ではない。居た、という時間でしかありえない。

 

また、もうひとつ気になることがあるのだが、警察が犯人を捕まえきれてない理由のひとつに、 「現場付近の不審者が多すぎる」ということがある。不審者は犯人1人ではなく複数居たようだ。

彼女にすごく近い所に、ストーカーが複数人おり、そのうちの1人が犯行をした。こういうことだろうか。

ちなみに彼女の部屋からは当然のように盗聴器が発見されている。

もちろん彼女はもうその家を出て、現在はTwitterの仕事も辞めている。今ではどこにいるか知る術もない。

 

 

 

 

 

これが私が今回取材した事件に関しての簡単な手記である。今後犯人が速やかに逮捕されること、似たようなことが起きないことを願う。

 

 

 また、ゆーこ ( @yuukoo00 )さん

 

取材のご協力をいただきたいので、ご覧になられましたらご連絡下さい。

 

 

 

 

2012年6月15日 はてなブログにて

 

 

※オールフィクションです。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットはあらぬ妄想を助長する。

 

 

 

 

 

tofubeats『水星』はインターネットで第二の思春期を迎えたぼくのアンセムです。

 

好きな、本当に好きな曲を語るとき、話せば話すほどその曲をさらに好きになっていく。じんわりと、「うわぁ!好きだなぁ!」って。

「ほんとにさ……聞いてる?…良いんだよ。もう、良い。ほんと良い。」

気持ちが湧き上がるほど言葉にするのが難しくなっていき、しまいには相手に伝えようとせず、自分に言い聞かすようになる。

「聴いたらわかるから!」

iPodを取り出しイヤホンを解き渡しロックを開け曲に辿り着く、その時間がもどかしい。共有したい。スクロール遅いよ。共通したい。早いほうがいい。

「どう?どう?」

曲始まって5秒も経ってなかったり。そういえば、こうやって聴いてるときに1コーラスでイヤホンを取らず最後の1音まで聴き終えるひと、素敵だと思う。

 

 

 


tofubeats - 水星 feat,オノマトペ大臣(PV)

 

 

 

-------------------------------------------4分40秒後------------------------------------------------

 

 

 

 

6/30にiTunesなどでtofubeatsの『水星』のデジタル版が発売されることが、先週金曜日彼のサイトで告知された。現在はYouTubeやSoundCloudでこの曲を聴くことができる。

( 詳しくはこちら→ http://www.tofubeats.com/suisei.html

溢れる多幸感。どこまでもメロウで、優しい。一度壊したポップを丁寧に拾い集め繋ぎ合わせたら、綺麗に輝くミラーボールになっていたような。天真爛漫なポップソングではなく、カウンターでもある。朝、昼、晩、と太陽の角度が変わるにつれてミラーボールが色を変化させていくように、その時間、空間、精神ポジションでこの曲も変化していくように感じる。でもほんとは、水星は全く変わっていない。鏡が乱反射させるぼくの日常が変化していくだけなんだ。水星は感情を写し沁みこむ、そしてまたぼくを照らす。ぼくは聴く度に、いつも受け入れてくれる、わかってくれる、そう思える。これは、ぼくの音楽なんだ。そんな曲、それがこのtofubeatsの「水星」……………

 

実はぼく、こうやってドヤァと紹介し雑感書いてる割にはニワカでして。

そもそもクラブ行ったこと無い。tofubeats知ってから半年くらいしか経ってない。だから、それっぽいことは何も言わない。言えないことは言わない。

 (ほんとはネットレーベルMaltineRecordsの持つストーリー性なんかも語りたいんだけど。なにぶん知識が無さすぎる。)

代わりに、インターネットカルチャー大好きなぼくが感じる、

「水星が重大で特別なものになるだろう」予感を語りたい。

 

 

 

 

閉塞。閉塞してるんだ現在は。なんだってんだ全く。

インターネットのロマンが薄れてる。たまに出て来てロマンを語る人間、どこに居たって満足を手に入れられそうで、戦艦級のポジティブさを持って、なぜかちょっと肌が黒い。どこに工場があるのか突き止めたい。

ソーシャルメディアというものを、クラスのあのやかましいキラキラした集団が使い始めた。あの子もその子も外見を晒し内面を隠すようになってしまった。ぼくのいいね!は彼女が外界で押し殺し深夜鍵垢でブチ撒ける直情にあげたいのに。

人間コンテンツ即消費即廃棄。マジックの種明かしはネットワークビジネス。次はカルト?オウムなら終わったよね。終わりにしようよ昭和の残骸だろ。それでさ、風営法を違法ダウンロードすればいいの?トレンドはやくまとめてよ。

 

確実に、着実に、何かが終わりそうなインターネット。

この状態で、大っきな一歩は踏めなさそうなカルチャー。

それでも依存してるんだ。

 

ぼくたちにはわかりやすい下卑たヒールが必要なんだと思う。「敵」を求めてる。そいつを潰せば世界が変わるような。「敵」はもういくつもいるのかもしれない。ただし数が多いのか真実を隠すのが上手いのか捉えきれてない。照準が定まらない。そこで、だ。

 

ぼくらにはストーリーが必要だ。ぼくのストーリーではない。きみのストーリーでもない。「ぼくたちの」ストーリーが必要だ。共通の文脈に自分たちがいて、それぞれが主人公であるような、そんな構造が必要なんだ。

たとえば、アニソンで熱狂できるのは同じ作品やキャラや時代を共通のコンテクストとして持つからで、AKBやももクロに熱狂できるのは、彼女らのストーリーやオタク文化を共通のコンテクストとして持つことができるから、そこが大きいんじゃないのかな。

 

もうひとつ、これほどハマる例えは無いと思うんだけど、

 

『ダンスフロアに曲が流れていて、みんなが個々に踊っている』

 

 その「曲」が「ぼくたちのストーリー」であり「文脈」であり「アンセム」だろう。

 

 

そうアンセムなんだ!!!!!!!

何が欲しかったってアンセムなんだよ!!!!!!!!!

 今夜はブギーバックだけじゃ足りないんだよ!!!!!!!!

 

みんなが瞬時に共通の了解を持って愛する曲を共有する。そんな素晴らしい体験を共通したいんだぼくらは。別にダンスフロアじゃなくったっていいし、踊らなくたっていい。

インターネットがあってみんないる。文章を書いたりできる。みんなもっと踊ればいいと思うよ。音楽でも絵でも文でも何でもいいから踊ればいい。ダンスをするのが超大事。

トラックメイカーだけがピュアな訳じゃない。みんな複雑で、それでいてピュアなんだ。

別に戦いたいわけじゃないけど、日々のしかかる鬱屈や感傷を何か力に変えてどこかに影響してみせる。そう想い光る一瞬を集めて、恒星が惑星を照らして、どんどん空が綺麗になっていくことがあれば、素晴らしいんてもんじゃない。ものすごい質量の希望がこのアンセムには詰まっているんだ。今ならクラブカルチャー、ネットカルチャー、クラブミュージック、って背景がセット付きで楽しめるよ。

そしていつかハッキリとした敵ができたとき、みんなでヘッドショットしましょう。

 

 

 

ここまで書いてきたのはあくまでもぼくの「ストーリー」であって、きみの「ストーリー」じゃない。「ぼくらの」なんて言葉を使って誤解させてしまったかも。そもそも自分のストーリーを他人に押し付けたり、楽曲に過剰に意味を持たせることは好きじゃない。自由に楽しみ、踊りたきゃ踊ればいいんじゃない、と思う。だが少なくともぼくにとってこの『水星』は、文化的運命を感じてしまうほどに特別で、精神ライブラリで最上位にくるほどデータの宇宙を輝き渡る、そんな予感を預けてくれた。早く確信したい、ぼくだけの特別な予感。

でも、仮にぼくらが何か共通できるなら、いつでもどこでもその場に居合わせよう。同じ神輿を担いで熱狂しよう。同じ歌詞を口ずさもう。同じビートに身体揺らして、同じタイミングで手を上げよう。

ブラウザを開き文字を打ち込みヘッドフォンをはめて再生ボタンをクリックorタッチ、その時間がもどかしい。共有したい。音量は後でいいよ。共通したい。早いほうがいい。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットはダンスを助長する。

 

 

ぼくのインターネットは為す術がありません。

 

ここ最近のぼくのインターネットときたら、大規模な炎上案件が立て続いてる。インターネットってばすごくて早いから、考察や建設的な批判がすぐ出てくる。自分がもやもやさせてたもの、それの更に深いもの、斜めったもの、いっぱい出てくる。ありがとうございます。

特にstudygiftについて参考になったものを少し。

 

I'm looking for a new way to fly...: studygift〜学費支援プラットフォーム〜について。お金は怖いということ。限定的支持・批判・提案: http://yuheisuzuki.blogspot.jp/2012/05/studygift.html

いま話題の「学生支援サービス」は形を変えた「就活」の気持ち悪さ: http://anond.hatelabo.jp/20120518154450

 

 

正直、どうでもいいんですね。それよりぼくのインターネットが危ない。

家入さんが最近やってるのってもう十分に(ネットでは)有名なひとがお金を得るためのサービスって感じ。オレポンとかそう。既に救われてるようなひとが更に救われる、そんなインターネット。G+日本一のひとだって既に救われてるようなもの。名は知れてるし内定あるじゃん。ぼく名前も内定も無いですよ。

 

うまく輝けないひとの逃げ場、名前も知らないすごいひとの舞台だったインターネットは有名人が幅を利かすインターネットへ。これからもっとそうなって行くんだろうなって思う。もし逢沢りなの写真集に出資するプロジェクトあったらしちゃうじゃん?ローラがTwitter始めた時湧いたじゃん?時東ぁみの記事まずまずブクマ集めたじゃん?そんなもんなんだよ。今は歩み寄られてる。ジリジリと。アイツらの迎合は始まってるんだ。そのうちテレビでおなじみの方々がお茶の間インターネッツを埋め尽くす。とりあえずネット有名所と対談とかしちゃったりする感じ?したたかですね。大資本と芸能コンテンツとエロスパムで文化としてのインターネットは終わりに向かうのか。なんだそれ。つら。最終戦争として2ちゃんねるニコニコ動画を武器にガチンコで殴り合うぽよ〜。そんでニコニコ動画に謀反されて死ぽよ〜。(予感)

 

本当に脆弱で、何者にもなれないぼくら。悔しいけど救われません。遣る瀬もありません。別に昔のWebがそういうひとたちを救ったのかというと、決してそういうわけでもないのだけれど、こうもまざまざとお前要らないよと思わされるのも辛いものがある。インターネットに触れて、一瞬でも夢見てしまった、ぼくの一部が世界に認められる瞬間、光景。その夢すらも見にくくなっていく。嫉妬と自己嫌悪と怠惰で包まれたぼくもきみも救われません。期待するな起きろ。

 

 

 

あと、人間はコンテンツじゃない。

コンテンツじゃない、というか、無闇にコンテンツにしてはいけない、と思う。一部を切売するのはいいんだ。もしそれが否定されてもそのひとは否定されないから。そのひと全てをコンテンツにしちゃうと、衆目に晒され不慮に攻撃された時、そのひと自体がダメージを背負ってしまう。「自分が否定された」と強く感じてしまう。そしてそれが一生ネットの海に残る。そういった状況に耐えられたり、長い目で見てもうまく利用できるひとはしてもいいと思うんだけれど。家入さんはそれができるひと。坂口さんは覚悟出来たのかな。

学生が学費を支援してもらうって、その目的が学問じゃなければもうほとんど「自分自身」に対してお金をもらうようなもの。その「コンテンツ」が分不相応だと叩かれるよね。もちろんそれだけが理由ではないけれど。インターネットの大衆の前で顔と名前と経歴+α(このαが結構デカイしツライ)が晒されるリスクをもっと知っておいたほうがいいと思う。なかなかの修羅道な気がする。コラ画像作られてネットにバラ撒かれるのに耐えられる?黒歴史晒されるよ?学校に家族に電凸されるよ?オプションでストーカーも付ける?

インターネットで晒されて「空きれいでちゅわ」しか言えなくなったおっさんをお前らに見せてやりてーよ。

 

 

 

 

もいっこ。この衆愚がきみのインターネットのありのままだ。

 

studygiftに関わる佐々木俊尚さんのツイートまとめ~多様なあり方があることを認識し、支援したい人が支援すればいい。同意できないのなら無視すれば良い~ - Togetter: http://togetter.com/li/306327

 

支援するのもされるのも自由だろ、偉そうなこと言えんのかよ、おまえつくってみろよ、みたいな批判を批判する発言。ブッチギリでナンセンス。大多数に何かを晒した場合、それに対するリアクションはもちろんある。好意も悪意も両方。最近はTwitterなんかのシステム上増幅されやすかったり直接非難を届けることも可能になっている。そこに文句言ってもしょうがないんだよ。必ず出てくるものだから。「認識し」、「無視すればいい」のはサービス提供側で、批判する側じゃない。ぼくがサービスを出している側だったら検索が汚れるしまた荒れるだろ外野うるさい、応援ありがたいですけどメールか電話でください、って思う。ニコニコ動画でいう、動画への批判コメを信者が更にコメで批判する、みたいな形。

 

インターネットは善で満ちた空間でも何でもなく、現実よろしくのクソミソ混合体だ。「だってにんげんだもの」で大体説明出来る。クソのパワーが強めなのがたまにキズなのだけれど。だから提供側はその中でミソを拾える限り拾っていくべきだ。ただ個人を積極的に傷つけにいくやつは死ね。

ネット人口が増える(それも中年以上か子供)。SNSが拡がって今まで見えなかったクラスタが可視化される。インターネットが濁るわけですねよくわかります。「最近のインターネットは…」みたいに感じることはまだまだ続くはず。ぼくらが愛したインターネットのハイコンテクストは瓦解する。というか肩身が狭くなる。どうでもいいですがインターネットの誇るべきハイコンテクストの中には「うんちんまん」というものがあります。本当にどうでもいい。

 

 

 

ぼくが愛するTwitterでは、自分を剥き出すこと、Web人格を作ること、繋がることがいっぱい出来た。超楽しい。愛してる。文化も夢も確かにあった。

その中で、インターネット自己実現の難しさに直面した。上手なひとはどこにいったって上手なんだった。

優良黒船コンテンツがどんどん侵食してきたのもTwitterFacebookほどでは無いけどリアル人格との結びつきも強くしたTwitter。ぼく達はあと何個サブ垢を作ればいい?

そして増える大衆、いわゆる「感度の良い洗練された」文化人達がたちまち希釈されていき絶望の顔.jpg。

 Twitterは「何者にもなれないぼくら」の最後の砦であり、確実に終わりに近づくことを察知させるもの。その中でぼくは「ウウウウウウウウウウウウウウウウウウウウオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオオアアアアアアアアアアアアアアアアア!!!!!!!!!!!!!!!!!」しか言えないのかもしれない。またインターネットを探さなきゃいけないのかもしれない。

 

 

 

 

 

 

 

 

 

インターネットはざまーみろを助長する。

 

 

リンゴ飴食べてなんか気分悪い

自分のこと客観視するテクニックがこの1年で上昇した。

いい事かは知らない。なんかやばくなったら霊魂のみ抜けだして自分観察する感じなので、逃避に近い。全部当事者っていう状態に心が耐えられないのかな。逃避出来てるってことは正常な反応が出来てるってことなんで特に心配してないんだけど。

他人のことを考えるのは好きだ。そのひとがどうすれば喜ぶか、笑うか、考えてくれるか。そのひとのためにはどうしてあげたらいいんだろうって、すごい想像力掻き立てられる。エネルギーが湧き出てくる。自分にはそのエネルギーを当てれたことがないので、最近は自分を他人みたいにして、「自分のためにはどうしてあげたらいいんだろう」って考える。

何が言いたいかって言うと、気合入り過ぎるので読むことを避けてた「宮本から君へ」を読もうと思い立ったけど風呂に入った数十分の間に見事にダウナーになりそんな気力がなくなった困ったってことです。逆に、中学か高校ぐらいから行なっている、暗い部屋でSigur Rosを聴きながら布団にくるまり号泣する、という通称「子宮還り」という根暗な儀式をしようかと悩むくらい。普段そんなことしながらテンション調整を行なっています。未だファームです。

インターネットは無気力を助長する。