上京して3ヶ月が過ぎました。

3月26日に上京した。

沢山のひとで賑わった井の頭公園のカップルホイホイ橋を抜け、

立地はいいが外見がボロい家賃6万円のアパートに入った。

入り口に「御自由にお取り下さい」と聖教新聞が3部置いてあるアパート。

家具を組み立てるのに手の皮剥いて、しばらくダンボールがテーブルで。

2回金縛りにあった。1回ゴキブリが出た。まだ1回も遅刻はしてない。

 

自室にSoftBankの電波が無かった。小型基地局を頼んだらすぐ持ってきてくれた。

よくわからないが全然電波が改善しなかった。紙をいっぱい見ていっぱい試した。

電源抜き挿ししたり角度変えたりランプの点滅が終わるまで15分立ちっぱなしで待ったりした。点滅は終わらなかった。

仕事の昼休みに電話をしたら、故障してるみたいなのでもう1機送ります、と言われた。

そいつでアッサリ改善した。不良品は引き取られていった。

ぼくは今でも連れていかれた方に愛着がある。

 

会社は思ったよりよく研修をしてくれた。1社目なのであくまでイメージとの差。

「俺はユニクロをブラック企業だとは思いません」と研修担当の先輩が

ぼくの日報への返信で諭した。触れることができなかった。

その先輩はプロ意識についてアツく語り、「毎朝来る掃除のおばちゃんもプロであることに変わりはない。あの人らが来る時間を見てみ?毎回キッチリ9時だから。」と言った次の日おばちゃんは9時15分に来た。

 

上司は週明けほぼ必ず「週末何してたの?」と聞いてくる。

ぼくは最初の1ヶ月くらいずっと「家具組み立ててました」としか言えなかった。

話が繋がらない雰囲気にマズイと思い、咄嗟に「楽天のことどう思います?」って

聞いてしまい余計マズイ雰囲気になった。

 

最初の出勤が雨で、ぼくが座ってる目の前に立ってるお姉さんが

傘から落ちる水滴を余すこと無くぼくの左膝に落とした。

東京の満員電車は辛いよ、と以前から言われていたことを膝で理解した。

 

ある土曜日。家事をして買い物をして、夜USTでmograを流した。

ひだまりスケッチの曲が流れたので立ち上がり拳を突き上げ激しく暴れた。

このあたりから、日常系アニメに強く依存していること、

他人に勢いよく魅力を語ることに恥じらいを感じなくなった。

「ほんとに日常で、リアルな女の子の雰囲気で、愛が溢れているんだ。」

そんなことを言うと「それ別にリアルじゃないでしょ」と呆気無く指摘され

ただぼくが愛を欲してるだけで技巧的なところはただの繕いだと気づいた。

 

トイレが詰まった。月曜の朝に用を足したらまんまと詰まった。

色々策を講じたんだけど自力では直らず業者を呼んだ。

6万円取られた。

大家がボラレたねの一言などで追い打ちをかけてきたので感情のスイッチを切った。

やり方とかダメなところはすごくあったのだけど、一瞬で大家の顔が利根川に見えた。

お金だけで繋がってるひとは情など持ってくれないのだ。

そんな気持ちを抱いてしまった。

この一件以降クラシアンにリマーケティングされててぼくはいい気味なのだ。

 

祖母はいつも「強くならなあかんで。でも強いだけじゃダメや。優しくならなあかん」

とぼくに言ってきかした。

なのに東京は、強くはなれても優しくなれそうにない。

みんながみんな、自分以外の一切が他人でそこには何の関係もない。

そう信じ込もうとしているように見える。もしくは単に無関心。

仕事でもすっごい頻度で嘘をつく。腹の探り合いだ。

勝たなきゃいけないのだけど。ご飯食べなきゃいけないのだけど。

優しくする(機会を見つける)のがなかなか大変だ。

いざ優しくしても拒絶されたりして。

人間的魅力に乏しいので優しさ辺りで挽回するしかないのに。

 

 

 

 

以上、インターネットに報告です。