「生きる」のポエトリーリーディングをした

OTARIBAという自分がDJで出演するイベントでポエトリーリーディングをした。
アニソン・アイドルイベントなので、普段はアニソンリミックスを好みのままかけているのだけど、たびたび欲が出てポエトリーリーディングをしている。アニメのサントラ(またはそのリミックス)に合わせて詩を詠む。ラップっぽくもある。昨日は2曲やって、そのうちの1つは谷川俊太郎の「生きる」をベースに自分で加筆・編集したもの。
 
不可思議/wonderboyという本物がいて、彼に大きな影響を受けている。
 
 
アニメも好きだしポエトリーリーディングも好きなので、好物のマッシュアップという感じ。詩を書くのはかなり精神を遣うのでいつもやるのはちょっとしんどいかも。
 
「生きる」は映画「聲の形」を観て精神がボロボロになったもののなんとか生きようと思ったときに書いた詩。辛かったなぁ、あの時。ブログに書いたことがあるけど、人に心配されるので消した。
 
「生きる」のBGMは「Yuri on ICE」、勝生勇利が演技する時の曲。本当に良い曲でアニメを観てた時から大好きだった。本物は貼れるのがないのでカバーを。
 
 
詩はこうです。
 
生きているということ
いま生きているということ
のどがかわき、木もれ陽がまぶしく
ふっと或るメロディを思い出すということ
くしゃみをすること
あなたと手をつなぐこと
 
生きているということ
いま生きているということ
それはミニスカート
アルプス
すべての美しいものに出会うということ
 
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きて生きて
生きているということ
 
生きているということ
いま生きているということ
遠くで犬が吠え
地球が廻っているということ
産声があがり
兵士が傷つき
ぶらんこがゆれ
いまが過ぎていくということ
 
生きているということ
いま生きているということ
鳥ははばたき
海はとどろくということ
かたつむりははい
人は愛するということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ
 
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きて生きて生きて
生きているということ
 
生きているということ
いま生きているということ
夜にはちゃんと寂しいということ
あの日の言葉が忘れられないということ
遣る瀬の無い想いを今夜ここで
叫ぶということ
 
生きているということ
いま生きているということ
懲りずに朝は来て
はじめるということ
外の空気が身体に入り込み
心とそっと溶けあうということ
 
生きているということ
いま生きているということ
雑踏にもあなたを見つけるということ
コーヒーの湯気で世界が曇り
それでも見ようともがくということ
 
生きているということ
いま生きているということ
足音が街に響くということ
誰とも話さなかった帰りの道で
肩に触れた葉が揺れるということ
 
今ごろになって
思い出したんだけれど
人生を短くしようと登った
マンションの屋上
柵を突き抜けてオレンジの夕陽が僕を包んだということ
インターネットの向こう
ソファーの横で
あなたの悲しみを悲しいと思うこと
自分をまだ赦せてもいないのに
あなたのことを愛したいと思うこと
 
生きているということ
いま生きているということ
泣けるということ
笑えるということ
怒れるということ
自由ということ
生きて生きて生きて生きて
生きているということ
 
生きているということ
いま生きているということ
あなたの手のぬくみ
いのちということ

 

 

またどこかで。